病気予防のための生活習慣について
生活習慣病というと、糖尿病や高血圧、脳卒中などを思い浮かべる方も多いかと思いますが「虫歯・歯周病」も生活習慣病の一種です。他の疾患と同様、食生活や飲酒・喫煙、歯ぎしりなどが発症に大きく関わってくるため、生活を改善すれば予防は可能ということです。こちらでは生活習慣とお口の健康についてご紹介します。
お口の健康に悪影響をおよぼす生活習慣
以下のような生活習慣がある方、特に複数に該当する方は、歯科検診を積極的に受診してください。
- 寝る前に歯を磨く習慣がない
- 夜食を摂ることが多い
- 食事時間以外に間食をする
- タバコを吸う
- 甘い食べ物・飲み物を好み、よく摂る
- 柔らかいものばかりを食べる
など。
病気予防のために、生活習慣を改善しましょう
毎日のちょっとした意識と行動の変化で、生活習慣が改善し、虫歯・歯周病といった口腔内の生活習慣病はもちろん、身体への健康にもつながります。実践できそうなことから、ぜひ始めてみてください。
間食を控えましょう
食事以外に間食を摂ることが多いと、お口の中が酸性の状態が続き、虫歯のリスクが高まります。
糖分の摂り過ぎに注意しましょう
虫歯の原因となる虫歯菌は糖分を餌にして、酸を生成し歯を溶かしていきます。お菓子やジュース・炭酸飲料などの甘い飲み物の摂り過ぎには注意しましょう。
夜食・寝る前の食事は極力控えましょう
寝る前に食事をすると、その後に歯磨きしたとしても、磨き残しがあった場合に就寝中は唾液の分泌が減少するため、虫歯・歯周病のリスクは高まります。
禁煙に取り組みましょう
本来は歯磨きをする際の歯茎からの出血により歯周病に気づきますが、喫煙により歯茎の血流量が減少するため出血が少なくなり、歯周病の発見が遅れるケースがあります。
また免疫力も低下、歯周病が悪化・進行する可能性があります。
よく噛んで食べましょう
食べ物をしっかりと噛むことで唾液が分泌し、細菌の繁殖を防ぎますが、柔らかいものばかり食べていると噛む回数と比例して唾液量も減少し、虫歯・歯周病のリスクが高まります。
定期的な歯科検診で、ライフスタイルの見直しを
歯が痛い、口臭が気になる…といったお口のトラブルが無くても、ぜひ歯科検診にお越しください。虫歯・歯周病は、毎日の生活習慣が関わって発症するものですので、ライフスタイルや家族構成、食生活、お仕事などをよくお聞きしたうえで、予防のためのアドバイスさせていただきます。
生活習慣をいきなり変えるのは難しいですが、まずは始めやすいことからスタートし、一緒に改善していければと思っています。